嵯峨鹿王院(ろくおういん)の拝観受付者が、手元の紙の枡目の中に線を一つ加え、正の字にする。枡は横一列に十枡あり、いま正の字で埋まったのは、上から三列目の半ばである。午後二時を過ぎての拝観者が百数十というのが、多いのか少ないのかは分からない…
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