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 堀川通から入ル東洞院通までの姉小路通の一方通行、東洞院通から入ル堀川通までの三条通の一方通行、堀川通から入ル東洞院通までの六角通の一方通行、東洞院通から入ル堀川通までの蛸薬師通の一方通行、堀川通から入ル東洞院通までの錦小路通の一方通行、姉小路通から上ル御池通までの醒ヶ井通の一方通行、六角通から下ル蛸薬師通までの醒ヶ井通の一方通行、錦小路通から下ル四条通までの醒ヶ井通の一方通行、四条通から上ル御池通までの油小路通の一方通行、錦小路通から上ル御池通までの小川通の一方通行、御池通から下ル蛸薬師通までの西洞院通の一方通行、三条通から上ル御池通までの釜座通の一方通行、錦小路通から上ル御池通までの新町通の一方通行、三条通から上ル御池通までの衣棚通の一方通行、御池通から下ル錦小路通までの室町通の一方通行、三条通から上ル御池通までの両替町通の一方通行であれば、渋滞した車は殺気立って無用のクラクションを鳴らし、清酒の届け先が分からない宅配業者は額の汗も拭わず、昼飯に繰り出したサラリーマンは車のすき間をわれ先に急ぐのであるが、車の入り来ない放下鉾の会所前の通りでは、角材を組んだ図太い四本の柱が幾重にも、その要を留めるというより、留める思考を荒縄で表すように厳かにエネルギッシュに縛られてゆき、その荒縄は長さを定めた一本の輪の束を解いたものであり、その荒縄の束は、開け放った会所で餡パンをペットボトルの茶で流し込みながら痩せた小柄の職人の長老が二の腕と手に巻き付け作っているものである。たとえ縄が足らなくなっても、誰も長老に催促したりはしない。四条通長刀鉾は真木の長刀を天高く上げた。放下鉾の真木はまだ上がらない。

 「上等の板昆布とスルメとをほぼ等量に用意し、長さ一寸位、幅はなるべく細くハサミで切り、瓶に入れて醤油六・味醂四ぐらいの割で合わせたのを、材料の約三分の一くらい加え、一日数回ずつ箸でかき混ぜると、ニ~三日経って昆布からでるねばりが糸を引く頃から食べられるが、真の味は一週間後くらい後からでる。」(本山荻舟 著『飲食事典』平凡社版1958年)

 「6号機プールも水漏れ 第1原発、冷却再開2時間遅れ」(平成年7月12日 福島民友ニュース・minyuーnet掲載)