カメラを構えた大男に前を遮られ、横にずれると、足の裏があるものを踏んだ。そっと足を持ち上げた。蝉の抜け殻だった。真ん前に来た月鉾の囃子の最中にも関わらず、フシャというその音が、耳に届いた。四条通河原町通を経てきた山や鉾が、烏丸通を一千年を…
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