2022-06-01から1ヶ月間の記事一覧

姉小路通(あねやこうじどおり)を西に、JR二条駅を潜り、下ノ森通の先の住宅の立て込んだ中に、鳥居を十本ほど立てた小さな月光稲荷神社がある。この辺りにかつて徳川幕府の天文台、京都西三条台改暦所があり、月光という名はこの天文台と関わりがありそ…

梅雨に入るこの時期、花園妙心寺の塔頭東林院で「沙羅の花を愛でる会」が催される。六月十五日の朝日新聞DIGITALは「ナツツバキは、日本の寺院で、釈迦入滅の時に花を咲かせた「沙羅双樹」として植えられてきた。平家物語には無常の象徴として描かれ…

六月十日に、伏見稲荷で田植祭の神事があった。千本鳥居から逸れた斜面の下の沼地に、二つに分けた百坪の田と石垣の上に舞台があり、辺りを樹木で囲まれたこの「神田」の舞台に、十人ほどの神官と相撲の行司のような姿の者と、若苗色の「汗衫(かざみ)」と…

六月二日は天正十年(1582)、毛利軍と豊臣秀吉の戦いに出陣させられた明智光秀が、安土から上洛し手薄の人数で本能寺に泊まった織田信長を自刃に追い込んだ日であり、寺町通鶴山町の阿弥陀寺では「信長忌」の法要がある。信長と阿弥陀寺の関わりを『京…