2018-03-01から1ヶ月間の記事一覧

謡曲「東北」は、とうぼくと読む。世阿弥元清の作である。京に上った東国出の三人の僧が、京の鬼門に当たる北東の地に建つ寺、東北院(とうぼくいん)に咲く梅の香に誘われやって来る。東北院は、三人の娘を次々に天皇に嫁がせて世の頂点を極め、死後浄土に…

その日の日の出過ぎに雨があり、天気予報は終日の曇りで頭上には青空があり、これから向かう西風を吹き下ろして来る嵐山の上空は、灰色い雲に覆われていたのであるが、丸太町通が西に尽き、南へ下れば渡月橋に至る長辻通で雪が舞い出し、向こうに常寂光寺(…